「また平成の頃のように米騒動が起こるのかな」(局所的な品薄への不安が、全国的な米不足への懸念として広がった)
何が起きたか
2024年夏、米の価格高騰や品薄の報道が続く中、SNSでは「スーパーに米がない」「米がめちゃ値上がりしてる上に、売り場すかすか」といった声があがる一方、「近所のスーパーはいつも通り」との声も見られた。「また平成の頃のように米騒動が起こるのかな」と心配する投稿もあった。農林水産省の担当者は2024年7月15日公開の取材記事で「需給が逼迫している状況ではない」との見解を示し、「1993年の大凶作とは状況が全く違う」と説明した。米の在庫が最も少なくなる端境期である8月には、南海トラフ地震臨時情報とその後の地震や台風等による買い込み需要が発生し、輸送業者がお盆休みに入った影響で商品の搬入に停滞が生じたことなどにより、品薄となった店舗が生じた。農林水産大臣は「必要な量だけお米をお買い求めいただくなど、落ち着いた購買行動をお願いします」と呼びかけた(2024年8月27日会見)。9月3日の会見では、令和6年産水稲の作柄概況(8月15日現在)は良が1県、やや良が11県、平年並みが31都道府県、やや不良が3県で「米の作柄は順調」とされ、新米の出回りにより品薄は順次回復していく見込みと説明された。価格の高騰はその後も続き、2025年2月、農林水産大臣は流通の停滞を解消するため政府備蓄米21万トンの放出を発表し、「需要に見合うだけの米の量は、確実にこの日本の中にはあります」と述べた。
見抜きポイント
- 品切れの投稿は、その店・その時点の状況であり、供給全体が止まったことを意味しない
- 供給・在庫の事実は、所管省庁(農林水産省)の公表データや会見記録で確認できる
この事例を生んだ妖怪
オオフロシキ天狗
誇張・ミスリードな見出し
弱点属性を見る →シェア憑キ
感情の煽り(恐怖・怒り・驚き)で確認なしのシェアをさせる拡散心理
弱点属性を見る →先頭がメインの手口。妖怪はデマの「手口」の姿であり、発信者・拡散者を指しません。
同じ手口の事例
この事例と同じ手口(オオフロシキ天狗)が生んだ、ほかの事例。
実害
品薄となった店舗が生じ、店頭で手に入りにくい状態が続いた。価格についても「平年よりも多少の割高感はあると思います」と農林水産大臣が述べた(2024年9月3日会見)。価格の高騰はその後も続き、2025年2月には政府備蓄米21万トンの放出が発表された。